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まえがき

 前回のエッセイ集のあとがきに、「斜にかまえた」の「斜」をちゃんと「ハス」と読んでくれただろうかと書いた。それなのに「シャにかまえた」のエッセイは面白かった、などという人が結構いた。あとがきまでは読んでくれなかったらしい。
 敵に対し刀を斜めに構えることを「斜(ハス)にかまえる」という。転じて、物事に正面から接するのではなく、皮肉な態度や幾分ずれた考えで対応することを「斜にかまえる」という。真正面を向いていないから、思わぬ事態になってもサラリとかわすことができる。さらにはまたキザな態度、気取った態度なども「斜にかまえてる」ということがある。
 私、長いこと国立研究機関で研究業務に携わった。つまり国家公務員である。国家公務員たるもの、清廉潔白で公明正大であり、国民の疑惑や不信を招くような言動を慎まなければならない(ちょっと汗)。だから、世情に対する異論、反論はまず許されない。言いたい放題は御法度なのである。しかーし、時には人並みに文句も言いたい、皮肉も言いたい。どうすれば自由にもの申すことができるか。簡単である。「斜にかまえる」のが一番なのだ。それに「キザな態度」というのも何かしらいい響きだ。
 そんなわけで「斜にかまえた」をタイトルにした次第。今や公務員ではないから好き勝手にもの申しても良いのだが、それでも拙文が中央官僚の目に触れ、逆鱗に触れることがあるらしい。時にはエライ方々から「元公務員が何てことを書くのだ!」という文句や苦情が届く。ジョーダンやブラックジョークを理解できない御仁が結構いるらしい。そんなときはまさに「斜にかまえて」サラリとかわすことにしている。
 剣術では「斜にかまえる」ことを「斜眼のかまえ」ともいう。斜眼とは「やぶにらみ」。やぶにらみなら時には「見当違いの見方」もする。今回のエッセイには見当違いが多々あるのかも知れない。が、それでもいいのだ。前回同様300部の自費出版。恥をかいてもごく一部の方々に知られるだけ。斜にかまえてサラリとかわそう。

2007.4 能登繁幸
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目次

Ⅰ.ちょっと短めエッセイ集
     酸っぱいブドウの論理
     ケータイ電話
     バリの休日
     割れ窓理論
     ときは元禄15年
     サンタ-我が家の場合-
     無駄な挨拶
     年頭所感・訓示を斬る
     新疆ウイグル自治区
     出張中の出来事
     ヒトを育てる
     作風問題
     女ヘン
     トシのこと
     結婚お祝いスピーチ(その1)
     結婚お祝いスピーチ(その2)

Ⅱ.ちょっと長めのエッセイ集
     美人とブスのハナシ
     地震にまつわるハナシ
     セキのエジプト
     侮蔑的表現のヘェ~
     バーナム効果
     テレビを見ていたら腹が立ってきた!
     我が家の屋号
     毛髪に関する考察
     せっかちの理由
     「ノアの箱船」への疑問
     「千夜一夜物語」の怪
     映画のハナシ
     彼らのホンネ
     タバコを吸わせろ!
     黄金比
     すべからく
     テレビを見ていたら腹が立ってきた!(パート2)
     世界の中心
     筆記具レクイエム

Ⅲ.ちょっとまじめなエッセイ集
     技術者の倫理について
     ハリネズミのジレンマ
     寒冷地のスタンダード
     空港建設への素朴な疑問
     JABEE審査顛末記
     今、技術者に求められるもの
     ハーモニー・ルール
     二つの責務
     二つの原理から四つの原理へ
     ホントの歴史
     今期最終年にあたって
     「21世紀の新技術」で考える
     豊浜トンネルの記憶
     技術者倫理について
     地盤工学と私

Ⅳ.読者からの感想文

プロフィール

Author:能登繁幸
「ちょっと斜にかまえたエッセイ集」の第1集、第2集、第3集、ならびに毎週発信の「新能登メール」を収納。

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