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20.お彼岸

皆さまお早うございます。
札幌の地下鉄で事故があり、出社が30分ほど遅れました。
氏型コロナ、やっと鎮静化の兆し。このまま治まってくれればいいのですが、また大きな波が来るかも。今のうちに友人、知人と飲み、語らっておいた方が良いような気がする。

さて、新々能登メール(20):お彼岸 送ります。

9月23日は秋分の日でした。昼と夜の長さが同じ日で、春にもそんな日があって、3月21日、春分の日、ですね。このような天文学的な意味合いで「国民の祝日」を祝うのは世界的に見ても珍しいことのようです(ついでに夏至と冬至も祝日にしてくれれば嬉しいのですが)。もともとは明治初期に制定された「皇霊祭」という祭日で(春期と秋期がある)、それが戦後、国民の祝日に関する法律(祝日法)によって春分の日、秋分の日となりました。祝日法では春分の日が「自然をたたえ、生物をいつくしむ」こと、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としています。エッそうなの、そう言う趣旨だったんですか。とまあ、私も今日まで知りませんでした。果たしてどれだけの国民がそれらの趣旨を知っているか、甚だ疑問でありますね。

秋分の日、春分の日をはさんで前後7日間を「お彼岸」と言います。この「お彼岸」って何でしょう。「お彼岸」の「彼」とは、「これ」に対する「あれ」という意味。従って、彼岸というのは「あちらの岸」という意味です。煩悩の多いこちら、すなわち現世が此岸(しがん)であり、彼岸は悟りの世界で、いわゆる涅槃、極楽浄土。「お彼岸」は「彼岸会(え)」の略で、春分の日、秋分の日の前後1週間に行われる仏事です。一般には「お彼岸」に祖先を供養する行事としてお墓参りをする習わしとなっていますが、私は一度もしたことはありません。(留萌の寒村にそんな習慣がありませんでした。)

彼岸のお供えといえば、ぼた餅とおはぎ。どこが違うのでしょう。実は同じものなのですね。春のお彼岸に作り、牡丹の花に見立てて「牡丹餅」、すなわち「ぼた餅」。秋のお彼岸の時は萩の花に見立てて「萩の餅」、略して「おはぎ」、というわけです。そうは言うけれど、あんこをまぶした餅はどう見たって牡丹の花にも萩の花にも見えません。どうなっているのでしょう。

ぼた餅の別名があります。餅のようにペッタンペッタンと搗かないから「搗き入らず」→「月入らず」→「北窓」。搗かないから音も出ないので「隣知らず」。搗くところを知らない→「着く所を知らず」→「夜舟」。ちょっと無理があると思いますが、これが風情というものなのでしょうね。ただし、お店に行って「北窓を3個下さい」とか「夜舟を2個」なんて言っても、誰も分からないでしょうね。まあ、酒の席で披露すれば尊敬のまなざしを受けること間違いなし、と思います。
(本文は能登メール(86):お彼岸(2010.3.23)を再編集したものです。)
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プロフィール

Author:能登繁幸
自費出版の「ちょっと斜にかまえたエッセイ集」の第1集、第2集、第3集、ならびにその後発信の「新能登メール」、今現在発信中の「新々能登メール」を収録。

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