fc2ブログ

53.「雑学100話」

皆さまお早うございます。
今日の札幌、風が強く、しかも冷たい。ほとんど雪がありませんから、一見「春」、と思いきや、まだ冬の気配が残っている、という感じ。インフルエンザが流行っているそうです。皆さま、ご自愛ください。

新々能登メール(53):「雑学100話」 送ります。

高校の担任は阿部忠という先生で、化学を担当していた。なぜか「金魚」というあだ名が付いている。特別目がギョロッとしていたわけではない。なぜそのようなあだ名が付いたのか、私は知らない。この先生、高校3年生の夏あたりから、帰りのHRで「雑話」を始めた。卒業間近まで続いた雑話は「雑学100話」と題するガリ版刷りの小冊子にまとめられ、クラス全員に手渡された。私はこの「雑学100話」を大事に保管していたが、私ばかりではなく、何人かの生徒も大事に保管していた。20数年を経て開催したクラス会で、「雑学100話」が話題となった。級友の多くが、「雑学100話」の内容を断片的に覚えていて、阿部先生は泣き出さんばかりに感激していた。

以下に「雑学100話」から拾ったいくつかの「雑学」を紹介する。
第4回:寧楽(ねいらく):奈良は古く大和朝廷の置かれた地。古くは平城(なら)、寧楽(なら)とも書いた。
第11回:ハンカチ:正方形のものに定まったのはフランス王ルイ16世が国内にハンカチーフを正方形にするよう布告を出して以後といわれる。カチーフは四角い大きい布という意味がある。
第19回:アルコールと水:20℃においてアルコール52リットルと水48リットルを混合すれば96.3リットルの溶液が得られ、この割合のとき体積の縮小が最も大きく、熱の発生も伴う。
第21回:南極大陸の氷が溶けたら:北極の氷は海面に浮いているので全部溶けても世界の海面は変わらないが、南極大陸の氷が全部溶けたら平均50メートル位は海面が上がる計算になる。従って東京・大阪・名古屋を始めとして日本中の臨海都市は海中に没することになる。
第28回:ダービンポートの「誕生日の問題」:仮に25人のクラスとして「この中に誕生日が同じ人が一組でもいるか」の賭けに対し、あたる確率は0.57。
第29回:五円玉の手品:表向きにした五円の両側を十円2枚で挟み、これを指(親指と人差し指)の間に水平に挟み、下側の十円を落とすと同時に五円も落下するが、五円は必ず表がでる。
第36回:カステーラ:スペイン北部の王国カスチリアのお菓子であったことからこの名がついた。ポルトガルの船によって長崎に伝えられ「家主貞良」「加須底羅」「粕底羅」などとも書いた。始め長崎で製造され、次第に発達して現在の「長崎カステラ」となった。
第41回:キウリウオ(胡瓜魚):ワカサギ科の魚。新鮮なうちは野菜のキュウリのような臭いがするのでこの名前がついた。北海道から北洋一帯に分布する寒流系の魚。
第51回:テンプラ:17世紀の初め、南蛮渡来の珍しい料理が流行ったが、徳川家康は鯛を油で揚げて食べたところ運悪くそれが命取りになってしまったという。つまり中毒死。
第56回:頭髪の伸び:20日間に7mm伸びる。年延べ12.6cm、70年間として計8.8m。人間の体の各部の毛の長さは一定ではない。眉毛は2~3週間、頭髪は2~5年で抜け落ちる。
第64回:牛の色盲:スペインの闘牛で闘牛士が赤い布を振るのは牛を興奮させるためではない。牛は色盲で赤い色は分からない。牛の分かる色は白、黒、及びその中間の灰色くらい。揺れ動くものに対しては強い危険を感じるようです。闘牛の場合の赤い布は人間を興奮させるために振る。
第69回:地球の鉢巻き:周囲4万kmもある地球の赤道に沿って紐でぐるりと鉢巻きをする。それから地球と紐の間を15cm空かして再び鉢巻きをしたら紐の長さはどれだけ余分にいるかというとわずか1mしか違わない。
第79回:遺失物:曜日別では月曜日が最も多く、次が土曜日である。1年を通すと夏、春、秋、冬の順で、一番多い遺失物は傘、次が財布、衣類、風呂敷、書籍、帽子、万年筆となっている。
第85回:死海:平均塩分は31.50%、比重1.19で、記録された湖の塩分としては最高(海水は4.5%)。
第87回:ムカデの足:ヘビには足がなく、人や鳥は2本、獣のトカゲは4本、トンボ、蝶は6本、タコは8本、イカ・カニ・エビは10本、ムカデは一番多く、一番多いのは346本もある。
第88回:雨粒の直径:霧雨の直径は0.3mmくらいだが、普通の雨は小粒が1mm、中粒が2mm、大粒は4mmくらいである。夕立のときには5~6mmの雨粒も降るが、いままでのレコードはジャワに降った直径73mmの雨である。

以上、個人的な興味で拾い出したが、まだまだ紹介したい「雑学」がある。なんてったって100話なのだから。されどまあ、長々と書いても飽きが来るだろうから、この辺で止めておこう。私が「斜にかまえたエッセイ」や「能登メール」などを書き出したきっかけは、この「雑学100話」のせいだと思う。何にでも興味を示し、どうしてそうなのか、それからどうなったのか、などと心が騒ぐ。どうでも良いことなのに深掘りする。妙な性格になってしまった。されど、その「興味」が失われたとき、ボケが始まるに違いない、と確信している。よし、もうしばらく、頑張るぞ!

スポンサーサイト



プロフィール

Author:能登繁幸
自費出版の「ちょっと斜にかまえたエッセイ集」の第1集、第2集、第3集、ならびにその後発信の「新能登メール」、今現在発信中の「新々能登メール」を収録。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる